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妊娠中のカラダのトラブル(中期~後期)

妊娠期は、体内のホルモンバランスが大きく変化したり、胎児の発育に合わせて身体にさまざまな負担が生じたりと、妊娠特有のトラブルがあります。これはお腹の中の赤ちゃんが順調に育っていくための環境作りや、お母さんになるための準備として考えられます。
 
マイナートラブルは症状や期間に個人差がありますが、そのほとんどの症状が妊娠期間におけるものです。

つらい時は、ご自身で対処したり悩んだりせずに、専門医や身近な人に相談してみましょう。 

◎ 「手根管症候群」
むくみや筋肉のつき方により、手首付近の神経への圧迫が原因です。
親指・人差し指・中指までの指先のしびれ、握力の減少など手に違和感が出ます。痛みは明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ痛みます。
 
妊娠・出産期・産後や更年期の女性に多く、突発性なのが特徴です。骨折などのケガ、仕事やスポーツで手の
使いすぎ、透析をしている人などもなりやすいです。
しびれのひどい場合、手首付近の靭帯を切除する手術により治ります。
 
【手根管症候群の切開手術後】
手根管4.jpg
 
 
◎ 「おっぱい」
妊娠が進むにつれて、乳頭への血液循環量がしだいに多くなり、母乳を作る乳腺組織が発達していきます。次第に乳管組織が増殖し、乳房や乳頭、乳輪が大きくなります。ホルモンがメラニン細胞を刺激して、乳輪部が黒ずんできます。
 
妊娠中期には母乳を作る準備もスタートします。扁平、小さいなど乳頭にトラブルがあれば妊娠中期頃からマッサージやケアが必要ですが、子宮の収縮を促してしまうので、受診の際に相談してから進めましょう。
ブラジャーのサイズも妊娠前よりUPします。
 
◎ 「浮腫(むくみ)」
妊娠初期から体内の血液が増えはじめ、妊娠後期に入る頃になると、通常時よりも約40~50%も血液量が増えますが90%は水分です。母体の血管の通りをよくして、赤ちゃんにたくさんの血液(栄養)を運べるようにするため、血液中の水分が増えて全身がむくみやすい状態になります。
妊娠中のむくみは、たんぱく質やビタミンB1の欠乏、血行障害、貧血、心臓病、妊娠高血圧症候群などもむくみの原因として考えられます。
 
妊娠後期には、大きくなった赤ちゃんの重みがかかることで脚の付け根の太い血管が圧迫され、特に脚がむくみやすくなります。脚を高くあげて寝る、塩分を控える、長時間立ちっぱなしを避けるなど注意すれば、むくみを軽減することができます。 

◎ 「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」
主に妊娠後期から発症し、妊婦さんの約1割に症状が出るといわれています。
高血圧、尿タンパク、むくみ(浮腫)の症状が1つでも見られ、それが妊娠前から持っている症状でないものを妊娠中毒症といいましたが、産婦人科学会により2005年に名前も妊娠高血圧症候群に改められ、むくみは項目から外されています。妊婦の大半はむくみを経験することから、むくみ=妊娠中毒症とすぐに結びつけることを見直されたからです。
 
妊娠中の高血圧とは最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上のことをいいます。
尿タンパクは、血液量の増加に伴って腎臓の働きが活発になるため、腎臓に負担がかかり、機能が低下してタンパクが漏れやすくなるため、サインとして出ることがあります。胎児の発育に必要なタンパク質が尿か                   ら失われるので、発育不全を起こす可能性があります。
 
妊娠中期頃、早めに発症した妊婦が悪化する傾向にあり、重症になると母子共に大変危険な状態になります。妊娠中毒症になると、血管が収縮して血液の循環が悪くなり、おなかの赤ちゃんへ十分な血液が流れなくなります。赤ちゃんが十分な栄養や酸素を受け取れなくなることで、発育が遅れ、体重が増えず、元気がなくなってしまいます。最悪の場合、赤ちゃんが子宮内で仮死状態になる場合もあります。
 
妊娠が高年齢や低年齢(35歳以上・18歳以下)である、肥満、高血圧、腎臓病、糖尿病などの持病がある、ストレスや過労が重なるなどが原因で引き起こしやすくなるようです。
 
◎ 「妊娠線」
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層に分かれてできています。
表皮は伸びやすいのですが、真皮や皮下組織の一部は弾力性がないため急激に伸びることができません。体重が急激に増えると皮膚がスピードに追いつかず、真皮や皮下組織が伸びることのできる限界を超えて皮膚が引っ張られる事により、亀裂ができてしまい赤紫色の線状班となります。
お腹、下腹部、乳房、太もも、おしりなどの脂肪がつきやすい部分にあらわれます。
 
妊娠線の予防は、十分な保湿です。専用クリームがありますが、オイルやボディショップのボディバターなどを利用する方もいます。1番は、しっかりと保湿のできる自分に合ったものを使いましょう。
予防ということを考えると、肌の調子を整えるためにも妊娠2~3ヶ月頃から始めるのが良いでしょう。 


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