HOME > りとるちゅちゅ ブログ > 妊娠中のカラダのトラブル(初期)

りとるちゅちゅ ブログ

< 漢方って?  |  一覧へ戻る  |  漢方の考え方 >

妊娠中のカラダのトラブル(初期)

妊娠期は、体内のホルモンバランスが大きく変化したり、胎児の発育に合わせて身体にさまざまな負担が生じたりと、妊娠特有のトラブルがあります。これはお腹の中の赤ちゃんが順調に育っていくための環境作りや、お母さんになるための準備として考えられます。
 
マイナートラブルは症状や期間に個人差がありますが、そのほとんどの症状が妊娠期間におけるものです。

つらい時は、ご自身で対処したり悩んだりせずに、専門医や身近な人に相談してみましょう。
 
◎ 「熱」
黄体ホルモンの影響で基礎体温が上がったままになり、微熱がつづくことがあります。
また、体がほてったり、怠さがつづく、疲れやすい、集中できないなど、風邪に似た症状があらわれるため、妊娠に気が付かず風邪薬を服用してしまう人もいます。
 
◎ 「頭痛」
妊娠初期は、自律神経の乱れや脳の血管が拡張するため頭痛を起こしやすいのです。
特に12~14週が最も多くなりがちです。妊娠に気が付かずに薬を服用してしまうと、胎児に影響がでてしま
う場合もあります。
妊娠後期は、お産への不安やストレスが原因となる場合が多いようです。
 
◎ 「おりもの」
ホルモンの影響で膣内の分泌物が増え、おりものの量が増えます。色は乳白色で粘りがあり、においは強くありません。
ホルモンの増加により膣内は過度に酸性となり、カンジダの膣炎に感染しやすくなります。カンジダ膣炎は、カンジダ真菌が体調の変化などで増殖して起こる症状です。かゆみや、おりものに臭いがある場合には、感染の疑いがあるので受診しましょう。
 
◎ 「つわり」
黄体ホルモンの分泌増加により胃腸の機能が低下し、性腺刺激ホルモンが急激に増加して、脳の嘔吐中枢を刺激するなどの、ホルモンのバランスの変化によって起こると考えられます。
大半の人が体験します。早い人では月経の遅れに気づく4~6週頃から始まります。吐き気や胸のむかつきを感じたり、胸やけがしたり、吐いたりといった症状があらわれます。匂いにも敏感になっているため、調理や食事の際、空腹時、寝起きなどにあります。
 
精神的ストレスがあるとホルモン分泌に影響を与えるため、症状が重くなる可能性もあります。
妊娠後期に、胸やけ、胸がつかえるなどの症状がみられることがあります。これは、大きくなった子宮が胃を持ち上げるために起こるので、胃の不快を感じる人も少なくありません。
消化の良いものを少しずつ、回数を分けて食べるようにしましょう。 

◎ 「眠気」「不眠」
ホルモンのバランスが急激に変化したために起こります。妊娠中の疲れやすい身体を休ませるためにホルモンが眠気を起こすので、しっかりと睡眠をとっていても眠くなります。
妊娠後期になると神経が過敏になり、お産への不安から不眠になりがちです。大きくなった子宮が大静脈を圧迫するため、息苦しくなり熟睡ができなくなります。
 
同じ向きで寝続けることもきつくなるので、寝返りのたびに目が覚めてしまうことが増えます。
 
◎ 「貧血」「立ちくらみ」
急に立ち上ったり、長い時間立ち続けると、立ちくらみしやすくなります。立ち上がる時は、ゆっくりとした動作でおこないましょう。また、長く立ち続けるのも控えましょう。
貧血が原因の場合もあるので血液検査は必ず受け、日ごろの食事では、鉄分・ビタミンC・たんぱく質を上手に組み合わせて摂るようにし、糖質や脂質は控えましょう。
ひどい場合には医師に相談し、鉄剤など薬を処方してもらいます。 



< 漢方って?  |  一覧へ戻る  |  漢方の考え方 >

このページのトップへ