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りとるちゅちゅ ブログ
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漢方の考え方
漢方には「陰陽五行説」という考え方があります。
古代の人達は、自然界のあらゆるものを「陰(いん)」と「陽(よう)」に分ける「陰陽説」と、自然界の物事や現象、生活上の経験・観察などのさまざまな変化や関係性を「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(ごん)」「水(すい)」の5つに分類していく「五行説」です。
人と自然の関係を解釈する手段として五行は、人体の生理、病理、病因、診断、薬物、治療上で影響を与えている。
◇「陰陽説」とは
「陰と陽」は互いに対立する立場にありますが、切り離すことができない性質を表しています。「陰と陽」のパワーは一方が強まると、もう片方は弱まります。その繰り返しでバランスが止まることなく変化しているのです。
わたしたちのカラダは「陰平陽密(いんぺいようひ)」であると漢方では考えられています。
これは陰も陽も平らで、バランスのとれた状態が望ましいのですが、このバランスが崩れた時に病気になるといいます。
体内の陽が陰より増えた場合には熱を出し、陽が陰より少なければ寒さを感じます。
◇「五行説」とは
中国医学では自然界のすべてのものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素から成り立っていると考えます。
「木」「火」「土」「金」「水」はそれぞれの特徴を活かし合いながら、助け合ったり抑制したりしてバランスを保っています。人のカラダの器官や精神に当てはまり、心身全体のバランスを整えることで、カラダに起こる不調を改善していくという五臓の考え方に通じているのです。
この五行(5つの要素)の相互間には、相性が良いとされる「相生(そうじょう)」、相性が悪いとされる「相剋(そうこく)」、ますます盛んに強くなるとされる「比和(ひわ)」があります。五行はそれぞれの特徴を持ち、それらの相生や相剋によって自然界のあらゆるものが法則化できると考えられます。
<< 相生(そうじょう) >>
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ずるというのが「相生」といいます。
この関係は永遠の循環を示すものです。「相性が良い」という言葉はここから生まれました。
・木が燃えて火を生む (木生火)
・火が燃えた後は灰が残り灰は土になる (火生土)
・土の中から金が発掘される (土生金)
・金属の表面には水滴がついて水が生じる (金生水)
・水は木を成長させる (水生木)
<< 相剋(そうこく) >>
木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝つというのが「相剋」といいます。
・木は土から養分を吸い取って生長する (木剋土)
・土は水を吸い取ってしまう (土剋水)
・水は火を消してしまう (水剋火)
・火は金属を溶かしてしまう (火剋金)
・金属は斧となり木を切ってしまう (金剋木)
<< 比和(ひわ) >>
木と木、火と火、土と土、金と金、水と水は相乗効果でますます盛んになるというのが「比和」です。
これが良い方向へゆけば「さらに良い」となりますが、逆に悪い方向へゆくと「ますます悪くなる」ということになります。
◎木の特徴
外からの力によって湾曲したり、真っすぐ伸びたりするのは樹木の特徴です。自然界の事物や現象に曲直の特徴があるのは、木の範囲に属します。
たとえば、人の四肢が曲ったり伸びたりするのは木の作用であるといえます。
◎火の特徴
炎が盛んに燃え上がり、物が燃焼し過度に旺盛になって燃え上るのは火の特徴です。このように過度に亢盛するのは火に属します。
人が高熱を出した場合や、かんしゃくもちで怒り易いのは一般に火気が亢盛したものといえます。
◎土の特徴
自然界の一切の物質は土地の上にのっています。土には物を載せるという特徴があります。夏は土の範囲に属します。
なぜ土に属するのかというと、毎年夏になると土からの養分を得て草木は成長し繁茂します。土から養分を得て繁茂している状態は土に載っかっている格好なのです。金、木、水、火の作用は、土の物を載せるという特徴の基盤の上に生ずるもので、土以外の他の四つにはありません。
土は五行の中で最も重要なもので、万物の母といえます。
◎金の特徴
金属というものは澄みきった音を出すものであり、音を発するのは金の特徴です。自然界の事物や現象で声を出すのは、金に属します。
たとえば、話す声が低かったり、しわがれ声だったり、咳などは一般に金が病にかかったものであり、このように発声に関係あるものといえます。
◎水の特徴
水は自然の状態では冷たいので寒冷は水の特徴です。自然界の一切の事物や現象が寒冷であれば、水に属します。
たとえば、冬季は五行では水に属するといわれている。なぜなら、冬は寒冷であり寒冷は水の特徴であるからです。
漢方では、患者をカウンセリング、診断をし、五行説に基づいた理論を基本にして対処していきます。すべてが5つの要素で構成されていると考えるのです。
古代の人達は、自然界のあらゆるものを「陰(いん)」と「陽(よう)」に分ける「陰陽説」と、自然界の物事や現象、生活上の経験・観察などのさまざまな変化や関係性を「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(ごん)」「水(すい)」の5つに分類していく「五行説」です。
人と自然の関係を解釈する手段として五行は、人体の生理、病理、病因、診断、薬物、治療上で影響を与えている。
◇「陰陽説」とは
「陰と陽」は互いに対立する立場にありますが、切り離すことができない性質を表しています。「陰と陽」のパワーは一方が強まると、もう片方は弱まります。その繰り返しでバランスが止まることなく変化しているのです。
わたしたちのカラダは「陰平陽密(いんぺいようひ)」であると漢方では考えられています。
これは陰も陽も平らで、バランスのとれた状態が望ましいのですが、このバランスが崩れた時に病気になるといいます。
体内の陽が陰より増えた場合には熱を出し、陽が陰より少なければ寒さを感じます。
◇「五行説」とは
中国医学では自然界のすべてのものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素から成り立っていると考えます。
「木」「火」「土」「金」「水」はそれぞれの特徴を活かし合いながら、助け合ったり抑制したりしてバランスを保っています。人のカラダの器官や精神に当てはまり、心身全体のバランスを整えることで、カラダに起こる不調を改善していくという五臓の考え方に通じているのです。
この五行(5つの要素)の相互間には、相性が良いとされる「相生(そうじょう)」、相性が悪いとされる「相剋(そうこく)」、ますます盛んに強くなるとされる「比和(ひわ)」があります。五行はそれぞれの特徴を持ち、それらの相生や相剋によって自然界のあらゆるものが法則化できると考えられます。
<< 相生(そうじょう) >>
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ずるというのが「相生」といいます。
この関係は永遠の循環を示すものです。「相性が良い」という言葉はここから生まれました。
・木が燃えて火を生む (木生火)
・火が燃えた後は灰が残り灰は土になる (火生土)
・土の中から金が発掘される (土生金)
・金属の表面には水滴がついて水が生じる (金生水)
・水は木を成長させる (水生木)
<< 相剋(そうこく) >>
木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝つというのが「相剋」といいます。
・木は土から養分を吸い取って生長する (木剋土)
・土は水を吸い取ってしまう (土剋水)
・水は火を消してしまう (水剋火)
・火は金属を溶かしてしまう (火剋金)
・金属は斧となり木を切ってしまう (金剋木)
<< 比和(ひわ) >>
木と木、火と火、土と土、金と金、水と水は相乗効果でますます盛んになるというのが「比和」です。
これが良い方向へゆけば「さらに良い」となりますが、逆に悪い方向へゆくと「ますます悪くなる」ということになります。
◎木の特徴
外からの力によって湾曲したり、真っすぐ伸びたりするのは樹木の特徴です。自然界の事物や現象に曲直の特徴があるのは、木の範囲に属します。
たとえば、人の四肢が曲ったり伸びたりするのは木の作用であるといえます。
◎火の特徴
炎が盛んに燃え上がり、物が燃焼し過度に旺盛になって燃え上るのは火の特徴です。このように過度に亢盛するのは火に属します。
人が高熱を出した場合や、かんしゃくもちで怒り易いのは一般に火気が亢盛したものといえます。
◎土の特徴
自然界の一切の物質は土地の上にのっています。土には物を載せるという特徴があります。夏は土の範囲に属します。
なぜ土に属するのかというと、毎年夏になると土からの養分を得て草木は成長し繁茂します。土から養分を得て繁茂している状態は土に載っかっている格好なのです。金、木、水、火の作用は、土の物を載せるという特徴の基盤の上に生ずるもので、土以外の他の四つにはありません。
土は五行の中で最も重要なもので、万物の母といえます。
◎金の特徴
金属というものは澄みきった音を出すものであり、音を発するのは金の特徴です。自然界の事物や現象で声を出すのは、金に属します。
たとえば、話す声が低かったり、しわがれ声だったり、咳などは一般に金が病にかかったものであり、このように発声に関係あるものといえます。
◎水の特徴
水は自然の状態では冷たいので寒冷は水の特徴です。自然界の一切の事物や現象が寒冷であれば、水に属します。
たとえば、冬季は五行では水に属するといわれている。なぜなら、冬は寒冷であり寒冷は水の特徴であるからです。
漢方では、患者をカウンセリング、診断をし、五行説に基づいた理論を基本にして対処していきます。すべてが5つの要素で構成されていると考えるのです。
(りとるちゅちゅ) 2014年8月 2日 00:42